子どもたちがオオスカシバを捕まえました。

子どもたちが興奮した様子で事務所に走ってきて「園長先生!大きな蜂がいるよ!」見にいくと、すでに子どもたちが捕まえて容器に入れています。「これ蜂かな?」と子どもたち。片方の羽が傷ついているので、飛べなくなっています。3歳児の男の子が最初に見つけ、5歳児が捕まえた経過を説明しつつ、すでに図鑑を持ってきて探し始めている子もいました。さすがです。残念ながら図鑑には載っていません。よく見ると羽は透明で、体はカラフルで粉っぽくて、おしりに毛が生えています。子どもたちも蜂ではないなと考えたのですが、蛾にしては羽が透明です。「先生写真撮って調べて、触れるかも調べて」ということになりました。この虫はよく園庭に来ている虫ですが元気な時は「ハチドリ」のようにホバーリングしながら花の蜜を吸っているので、子どもたちもよく見ることができず蜂だと思っていたようです。

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この虫は「オオスカシバ」という名で、スズメ蛾の仲間で、毒も針もないので触っても大丈夫だそうです。ホバーリングしながら蜜を吸いよく蜂に間違われているそうです。幼虫は「クチナシの葉」をだけを食べて成長し、土に潜ってさなぎになり冬を越し、夏に成虫になって花蜜を吸いに園にやってきます。くちなしは園にないのですが、園の近くにはあります。子どもたちにこの話をすると、「えー!くちなしの葉っぱしか食べられないの」と驚いていました。そして「保育園にもくちなしがほしいね」と言っていました。私達のまわりには色々な虫が自分の生息域を探して頑張って生きています。いつも言っていますが、子どもたちには地球は人間だけのものではないこと。よく見ると知らないことがいっぱいあること。。そしてどんな生き物も大切なことを知ってほしいです。

「オオスカシバ」は子どもたちが「最初にいたところに逃がしてあげよう」とナスの根元に逃がしました。