今年もお蚕様を育てることができました。

今年も保護者に貴重な蚕をいただき、5歳児クラスで飼うことができました。もともと蚕が飼いたくて庭に桑の木を植えていたので、昨年も今年も蚕をいただき、子どもたちと毎日成長を楽しみました。蚕は桑をむしゃむしゃ食べると、みんな一緒に動かなくなります。子どもたちは寝ていると言っていました。蚕は4回脱皮を繰り返し大きく成長し、絹糸をはき繭を作ります。7月12日の金曜日に糸をはきだしたので、連休開けて子どもたちが見る時には全部の蚕が繭になっていると思います。(平日ならもっと見られたのですが・・・)子どもたちはとても貴重な体験ができました。ありがとうございました。園長

子どもたちの嗅覚は、お友だちの洋服や持ち物の匂いを嗅いで当てるほど優れているので、蚕を最初「くさい」という子がいました。これは蚕の匂いで、蚕は桑しか食べないので、糞も雑食性の人間の便と違って、乾いていて臭くないことを話すと、「くさいから蚕の匂」に変わりました。匂いの記憶は残るので子どもたちの匂いの感覚が一つ増えました。子どもたちに自然の中のいろいろな匂いを嗅いでもらって、危険を嗅ぎ分けられるようになって欲しいです。

繭を作っている最中です。中にいる蚕(幼虫)が透けて見えます。子孫繁栄のために必死に絹糸をはいて繭を作っています。繭が完成すると、中でさなぎになり、カイコガ(成虫)になって繭を破ってでてきます。そしてオスメスが揃うと交尾して、卵を産んで、卵が孵ると蚕になります。子どもたちが命の営みや大切さを見られるので、蚕は素晴らしいです。