ドロバチのお母さんごめんなさい

0歳児1歳児さんのベランダの上にある排水管の上に、大きめのドロバチの巣が出来ていました。5歳児の男の子が見つけてくれました。ドロバチは温厚なハチで、めったなことでは刺しませんが、0歳児1歳児さんの遊ぶ場所ですので、撤去することにしました。ドロバチのお母さんごめんなさい。子どもたちと巣の中を研究したいので、梯子をかけて巣を壊さないように丁寧に採りました。ドロバチは土で巣を作ります。1つの穴に1つの卵を産みます。その卵が孵って幼虫になった時に食べる餌(麻酔をかけた青虫やクモなどの虫)を一緒に詰め込みます。餌の虫は麻酔をかけられているので、生きたまま餌になります。幼虫は餌を食べて蛹になり、蜂になって出てきます。なので、スズメバチや、アシナガバチのように、集団で生活し親が一生懸命餌を運んだりしません。ドロバチは蜂になってからは、花の蜜などを餌としています。今日採ったハチの巣からは、麻酔をかけられたたくさんのクモが出てきました。保育園は生態系が豊かなので楽しいです。園長

ドロバチの幼虫と蛹は全部で8匹でした。まだ食べられていない麻酔をかけられたクモもたくさんいました。幼虫と蛹とクモは、全部うこっけいに食べてもらうことにしました。うこっけいも毎日暑いので、夏バテ対策に栄養になったかもしれません。ゴミにしないこと、循環させることを学んでいます。アシナガバチやスズメバチの幼虫の時は私が食べます。美味しいですよ。

私は子どもたちに伝える時は、出来るだけ全員に伝え、もっと知りたい子や興味がある子には難しいお話もしています。人間は好きな事ややりたいことも1人1人違うので、保育園の中でそれぞれ好きなことが見つかり、深められるといいと思っています。